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2000.06.04

「58才の誕生日を迎えて思ったこと」

バースデーパーティー会場にて

 6月4日に友人達が私の誕生日パーティを開いてくれた。
「58th Birthday with Happy 58 friends」と題されごく親しい内輪だけのパーティだったが、例年になくそれは暖かくしかもエネルギシュなものを感じた時間だった。

 私は今まで立場上、様々な自分の誕生日パーティを経験してきた。数千人規模のものから外国での船上パーティ…思い返せば国内はおろか海外の様々な人達にお祝をしてもらったわけだ。歴史、時代の流れからすれば、このわずかな50数年の間に沢山の人との出会いがあったように、私をとりまく多くの社会環境の変化の中で一生懸命仕事をしてきたのだと思う。

 21世紀を目前にして思うことは多々ある。今世紀最大の発明であるコンピュータは社会や暮らしを大きく変えた。そしてそのスピードは加速する一方だ。そんな中私自身も遅ればせながらパソコン操作を学び、会社にはIT事業推進本部を新設して新時代へ対応すべく自己改革、企業改革を進めている。
今回の誕生日パーティに集まってくれた友達の面々も、そんな時代を繁栄しているようであった。30年以上のつき合いの親友もいれば最近知り合った20代前半の若者もいる、テニスやゴルフの仲間であり、またコンピュータ仲間とでも言える若者達だ。ワインを飲みか交わしながら感じたことは、私の30年来の旧友達が急にお爺ちゃんに見えたこと、そして女性達の活気ある目の輝きだった。
30年前と言えば1970年始め日本では草柳大蔵が「高度情報化社会」という言葉を創り、社会ではOA化、MIS導入、MI運動が盛んだった。そして1900代にはCALS、マルチメディア、パソコン、モバイル…情報化の進展は驚く程速い、1年前というのは遥かに遠い昔のようだ。一時期「ウェブ・イヤー」という言葉が使われたが今では「ドッグ・イヤー」という言葉に変わった。

 犬の一生は10数年、人間の約7倍の速さでその生涯を駆け抜ける。人間の1カ月半強が犬の1年…それほどまでの急速な変化の中で、確かに60才前後の者にすれば時代の変化に対応して行くというのは時に残酷かもしれない。そしてコンピュータ技術が新しい社会の仕組みを創り、インターネットが人々の意識や生活をも変えてしまう新時代に一抹の寂しさを感じる事も否定できない。
しかし、そこで私は思う。人生80年、それは昔からそうであったわけではない。日本人の寿命が40才を超えたのは昭和初期、そして今、老化や遺伝子に取り組む科学者達は健康で200才まで生き残れる時代もそう遠くないと言う。高齢化、温暖化、食料危機…新世紀には難問も待ち構えているが、技術革新とそれを有意に使いこなす人間の英知がある限り、未来は暗くない。不可能が可能に、夢が夢でなくなる時代、それを私はポジティブに受け止めていきたいと思う。

 私の58年間は何んであったのだろうか?単に経験だけだったのだろうか?否それだけで終わらせたくない、無駄にしたくない、そのために私はまだまだ勉強を続けていくであろう!


2000年6月4日  東京イトヤマタワーにて 糸山英太郎


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