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2001.03.14

国会対策を上手にできる政治家が出世する

3月5日の衆議院本会議で野党4党提出の森内閣不信任案決議案を自民、公明、保守3与党などの反対多数で否決されて以降、各方面からいろいろな質問や問い合わせが私のところに寄せられてきた。森総理の後継者はだれになるのか、何故、予算が通過する3月の30日に辞めないで4月になるのか、機密費の事から幹事長は何をしてる、などなどきりがないほどである。そこで今回は今までの質問を総括してヒントとなる話しを含めて返事をしたいと思う。

国会議員は当選すると全員すぐに各党の国会対策委員になる、そして当選3回位になると数名は副委員長になれる。その副委員長の中から委員長になる人が決まる。国会対策委員会は言わば法案の入り口であり、国会運営全体の要と言える。従って国会対策は政治家としての力を養うこともできるし、経験が長いほど政治家としてプロになってくる。ちなみに今まで10期以上の経験を持つ政治家のベスト4は金丸信、竹下登、そして私と古賀誠だろう。
私が10期やっていた時の副委員長、同僚、あるいは後輩だった人達の現在のポストを上げてみると、衆議院議長の綿貫民輔氏、副議長の渡部恒三氏、幹事長の古賀誠氏、政調会長の亀井静香氏、総務会長の村岡兼造氏、法務大臣の高村正彦氏…皆、同僚で副委員長を経験したメンバーだ。
国会対策時代は様々な問題解決、運営のために四六時中一緒にいたため、家庭で食事をするよりも副委員長同士で食べることが多く、相撲で例えるなら同じ釜の飯を食った同部屋同士という感じだ。何をするにも一緒で、共に行動したものだった。この国会対策は「やればやるほど野党とのパイプができるので出世が早い」と竹下さんに良く言われたものだ。私は真に受けて竹下さんと同じ10期務め、当時の委員長だった藤波孝生氏について仕事に全霊を傾けていた。いずれは総理総裁…を目指ていた藤波氏だったがリクルート事件で思わぬ方向に転じてしまった。私にしてもショックは大きく、私自身も政治の世界から身を引いてしまった。もし藤波総理総裁が誕生していたら、私は官房長官か幹事長になっていただろう。それが残念でしょうがない。

今にして思うと、毎年の盆暮れには官邸機密費から幹事長を通して自民党国会対策委員長に5000万の金が渡され、その半分を国会対策費、言い換えれば根回し費とし与野党(共産党を除く)の委員長、副委員長に分け与えられる。その金額はその時の法案の重要性や支持のバランスで決められた対策費ではあるが、実際には御歳暮や御中元、また交際費として使われた。その時の委員長によって多少は違うが、ひとり年間100万〜200万は受け取っていたはずだ。もちろん野党へもこの機密費から金が渡っているのは事実である。
最近、国会中継の場である野党の政治家が官房機密費について質問をしていた。「よく恥ずかし気もなく、そんな質問ができるもんだ」と私はしらけてしまった。当然その人は官房機密費の一部が自分のところにも来ている事を知っているのだ。(私が届けた相手だ)

私が辞めてその後は古賀誠氏が国会対策委員長を長くやっていた、だからこそ幹事長に抜てきされたわけだが、今の大島理森国会対策委員長はどうだろうか。もし彼に力量と野党からの信用があれば今回の関連法案にしても野党と話しをつけて2、3日でかたずけられるはずである。そして4月の1週目には通過し、森総理も中旬には辞められるはずである。ただお金を使わないと野党ものってこないので、今の国会の状況からするとお金がないのかなと思っている。
どうしたら法案が上がるるか、私と一緒に長年やってきた古賀誠氏なら知っているはずなのに、彼ならできるはずなのに、おかしいなぁ。


2001年 3月14日 東京にて 糸山英太郎


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