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2001.04.12

総理大臣になるためなら
手段(政策)を選ばぬ無節操な4人

今日12日11時から総裁戦立候補の届け出が開始された。案の定、派閥を代表しての4人。党内でも人気がなく評判の悪い、言わば嫌われ者としてワースト10に入る4人で、心底ガッカリした。どの候補者を見ても浮かんでくるのは「風見鶏」、「朝令暮改」などの言葉でしかない。過去のあやまちやダーティなイメージをパフォーマンスで消そうとしている無節操な人ばかりで虚しい限りだ。しかし、それでもなぜ各派閥の長クラスなのか…それは参議院議員選挙も7月にあることから、各派には総裁選候補者が出ると財界、経済界から陣中見舞いとしてかなりの金が入る、当選したら当選したでお祝いの金が届く、それは億単位に膨らむのだ。つまり、派閥運営の資金繰りのためなのであり、それ以外の何ものでもないのだ。

なぜそんな事を言えるか、それは私の20年の議員生活の中で私自身が身をもって経験した事実があるからだ。第63代・佐藤栄作総理大臣当時、昭和46年7月から翌47年7月まで次期総理総裁の座をめぐって田中角栄氏と福田赳夫氏の間で繰り広げられた『角福戦争』、その時、私は父に替わって両氏に選挙選に入る前に5000万円づつ届け、さらに当選した田中氏のところには当選祝いを持って行った。そして私はその後も三木武夫氏(第65代・総理大臣)、福田赳夫氏(第66代・総理大臣)、大平正芳(第67代・総理大臣)にも届けたものだ。当時からこうした「先物買い」は習慣となっており、財界と政界との間では常識になっていた。つまりある政治家の将来性を買って、後のために取り入ろうとするのである。

それにしても橋本龍太郎氏は今一番嫌われ、国民に「ポマードをつけた貧乏神」とまで言われ、田中真紀子氏の言葉を借りれば、大失敗をして『私の力がなかった』と泣いて引っ込んだ橋本氏がまた出てくる、いい加減にやめろと言いたい…まさにその通り。橋本内閣で財政改革の失敗をし、消費税も3%から5%にした張本人だ。政治の世界では失敗は許されないのだ。とはいえ私自身は賢明な橋本氏ならはっきりとノーと言って逃げ切れるのではないか思っていた。まさかの立候補である。最大派閥の力を顕示し、維持するには資金繰りも大変なはずで、派の幹部の説得があって派閥(旧経世会)のための犠牲者となったのだろう。
亀井静香氏においては、あれだけ消費税引き上げの時に強行突破させた張本人なのに、今回は総理大臣になれるのならいかにも消費税3年間凍結させる(3%に)と言わんばかり、ましてほんの少し前までは『私は総理総裁の器ではない』と言っておきながら、この変わりようだ。できもしない事を懲りずによくラッパを吹く人だ。まるで民主党や共産党の人達と同じ事を平気で言っているのだ。以前このページでも取り上げたが、間違って総理大臣になってしまった場合、許永中問題をどう説明するのか、当選するとは思えないが、他人事とはいえ心配している。
小泉純一郎氏に関しては、郵政の民営化を消すための今回のパフォーマンス、ビジョンも何もあったものではない。私と同じ昭和17年生まれで友人でもあったが、総裁になるためなら派を離脱するとは…悪い派とはいえ森派の会長としてしっかり守ってきた人が、いざ自分が出るとなったら、森氏だけでなく自民、公明、保守を裏切るのか。政策が一致するなら野党からの人材でもこだわらず連立を造ってもいいなどと、ただの人気取りではないか。言っている事とやっている事が違いまるでつじつまが合わない。何を血迷っているのだろう。
麻生太郎氏、何をか言わんや、まったく評価に値しない人物だ。昔から自民党の中で最も生意気でお高くとまり、一番と言って良い程嫌われていた議員だ。万が一、総理大臣になったら、森さんの場合は賭ゴルフだったが、賭マージャンだけはやらないで欲しい。

人の悪口を言うわけじゃないが、4人とも派の資金集めのためという本音は言えないにしても、総理総裁になるためなら、それなりの政策を持ち身辺をきれいにしなければならない。細川内閣や宇野内閣のように女性スキャンダル始め、人や金のからんだダーティな部分を暴かれて、またもや短命内閣になるのではないか、それを恐れている。それは世界各国から見たら恥ずかしい国の姿でもある。
日本を愛するが故に思う事だが、今回は史上最低の総裁選になってしまうだろう。誰が当選しても同じだが、せめて当選した人には経済再生、景気回復を公約通り実行してもらわなければ、本当にこれが最後の自民党総裁選挙になってしまうだろう。


2001年4月12日 東京にて 糸山英太郎


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