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2004.01.01
新年を迎えて
〜世界の中の日本のために〜

新年あけましておめでとうございます。

平成 16年元旦は、西暦2004年、そして紀元2664年の始まりだ。元とは元始の義であり、明治政府が第1代神武天皇即位の年を元年とし、紀元節と名づけたことに由来する。日本の歴史は、イエス・キリストが誕生した年から始まる西暦よりも660年も古く、深いのだ。

もうひとつだけ神武天皇のことに触れさせていただきたい。明治生まれの日本人は、神武天皇と聞くとただちに、それは武神であり軍神であるとのイメージを持つ方が多かった。それというのも明治以降の幾多の戦争の歴史の中で、軍国主義のシンボルとして、官民、学校教育、マスコミあげての大キャンペーンがあった為と思われる。だが史実を確認すると真実は全く逆で、神武天皇はむしろ農業の神であり、海の神様として、豊穣を約束し生活を守る守護神であったのだ。

私は世界のどこに居ようとも、日本の平和と繁栄を祈りながら初日の出を拝み、初風呂で身体を清め、山の幸と海の幸を盛ったお雑煮を頂くことにしている 。 その時に私の心の奥底を去来するのは、神武天皇即位以来連綿と続く、日本人としての誇りであり平和を愛する精神である。

日本人とは何なのか? どこから来てどこへ向かうのか? 私自身の人生の越し方を振り返るとき、超え難くそびえる多くの師の背中という巨峰を前にして、なにくそと思ってそれを乗り越えてきた若き日々を思い出す。三尺下がって師の影を踏まず、そしていつか師の道を継承して前進してここまで来たかと思うと感無量である。

私はこの 20年間、バブル経済の狂気に踊らず、信念に基づいて事業経営に専念してきた。おかげで私が手がけてきた湘南工科大学、新日本観光を確固とした組織として鍛え上げ、大きな社会貢献を果たす立派な事業体に仕上げることができたと自負している。また、この2年間で糸山政経塾、糸山ファンドといった私の名前を冠とした、まったく新しい事業も興すことができた。私のわがままな発想とアイデアという種を、事業として社会に根付かせ、コツコツと愚直に耕しながら、着実に花実をつけるように支えてくれた、多くの支援者の方々の努力に心から感謝したいと思う。争いごとを丸く治めて地道に働く、日本人の美徳ここにありという好例だ。

私は思う。日本人が世界平和に貢献する方法は、米英軍の後ろから追随するへっぴり腰の戦争参加などではない。 バブル崩壊の後の長い不況が底を打った今年こそが、日本人の 原点に立ち返る絶好の機会なのだ。さあ、新しい紀元の年を、 地に足を着けていっしょに前進しよう!



2004年1月1日 カリブ海にて 糸山 英太郎


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