私がゴルフを始めて今年で 50 年、ニューヨークからカリブ海に渡って過ごした今年の年末年始の正に元日、私は生涯初めてのホールインワンを達成した。新しい年に向けて非常に幸先のよいスタートを切ったわけだが、今年ほど景気や経済の動向が読みづらい年もないだろう。景気や株価が一気に回復に向かうと見る向きもあればイラク戦争の泥沼化とテロの拡大により回復は腰折れになるという見方もあり、確かに良い兆しは出ているものの先行きは混沌としている。
私は糸山グループの年頭訓示において、全社員に飛躍的な収益向上の機会を逃さずしっかりつかむ準備と最悪の事態への危機管理の心構えを説き、舵取りの難しい激動の年であることを十分に認識して機敏に行動して欲しいと訴えた。特にこのような激動の転換期においては普段以上に仕事にスピードを要求される。愛社精神を持って機敏に行動して結果を出し、遅滞なく報告を行ってほしい。少々血圧の高い私にとっては、指示の結果待ちの時間はそれだけ寿命をすり減らすことになる。遅い結果や報告はオーナー糸山英太郎にとって殺人に近い行為なのだということを肝に銘じてほしい。
そして長い不況に慣れっこになり、手が開いているからといってまさか勤務時間中に新聞や雑誌など読んでいる社員がいるとは思いたくないが、もしそんな輩がいたらとんでもない背任行為だ。私だって朝5時に起きて情報収集は朝の内にすませ9時からは仕事の指示だけだ。愛社精神があれば、勤務時間中はすべての時間を収益向上と顧客獲得に向けての行動と、危機管理に向けて知恵を絞ることに費やすのが本来の社員の姿である。まだそうなっていない人がいれば今年からは必ずそのように変身してほしい。
そして管理職諸君にお願いしたいのは、社員諸君が愛社精神を持ち続けられるような指導を行ってほしいということだ。社員が仕事への意欲を無くしたり、もう会社に来たくなくなるような言動を厳に慎むとともに、積極的に皆が仕事を楽しくできる職場の雰囲気づくりを行ってほしい。楽しく仕事ができるかどうかはその会社の収益に非常に大きな関連性があることを私は知っている。そういった雰囲気をぶち壊している管理職がいるとしたら、これも重大な背任行為とみなす。
以上、私が今年行った年頭訓示をかいつまんでご紹介した。ホールインワンが長かった不況の終焉と今後の飛躍の前兆であったのかどうか、今年がその試金石となる年になろう。