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2004.02.24
株主を裏切ったベンチャー企業キャッツ
住友不動産も同様か?
キャッツが民事再生手続開始の申請を行なった。事実上倒産したことで処分売りが殺到している、負債総額は186億3500万円だ。
創業者の元社長大友裕隆氏と前社長村上幸栄氏が証券取引法違反(株価操縦)容疑で東京地検に逮捕されるという衝撃的な事件から19日後のことだ。
もともと個人消費の低迷、訪問販売業のイメージ悪化などの影響から業績が急速に悪化し債務超過に転落していたわけだが、私は昨年キャッツが監査法人とケンカして会計監査人が辞任したと聞いた時、これは「終わった」と思っていた。
監査法人が問題にしたのは創業者の元社長大友裕隆氏がキャッツから13億円の金を借りていたことだ。返すあてのない金を簡単に会社から抜き取るベンチャー企業経営者は少なくない、上場した瞬間に会社は多くの株主のものであって自分の財布では無いという基本的なことが全く解っていない。またもや投資家はインチキベンチャー経営者に騙されてしまったのだ。
また証券取引法違反容疑の関連先として、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」が東京地検特捜部の家宅捜索を受けた。
同社はコメントで「当社の安田隆夫社長が知人の大友氏から融資を懇願され、個人資金で応じた」と認めている。安田社長は大友氏への融資について「キャッツ株を担保に金を貸したが、株価操縦のことは全く認識がなかった」と抗弁しているがそんな言い訳が通るはずがない。
ベンチャー企業経営者は共通の後ろめたさがあるのか、とにかく群れたがる。株主を裏切っていながら体裁は整えようとするのだ。ベンチャー企業経営者の馴れ合い相互扶助は株主に対する犯罪行為に他ならない。私がウォッチしているいくつかのベンチャー企業でも不自然な株価形成が確認できるが、いずれ問題となるだろう。
そして、このようなベンチャー経営者には更に協力者がいる。
キャッツは1995年店頭公開2000年東証一部上場のベンチャー企業だが、一時は4200円という高値をつけ高成長企業と呼ばれていた。はっきり言って主幹事N証券の仕掛けとN新聞の太鼓持ち記事がなければこんな話にはなりようがないのだ。
この事件をきっかけにベンチャー企業関係者には猛省を促したい。
ところでベンチャー企業でなくても株主を裏切る企業経営者は存在する。
1週間前このHPで住友不動産の開発事業について怒りの一文を掲載したが、住友不動産株はそこから13%以上急落している。
株主は経営者を常に採点しているのだ。住友不動産社長 高島準司氏はこのまま株主を裏切り続ける気なのか?市場を無視すれば株価はどこまでも下がるぞ。
長年上場している企業経営者ならわかるはずだ、株主の負託にこたえることが高島社長の最大の仕事なのだ。
そして高島社長は未だ私のところに挨拶に来ていないが、いつからそんなに偉くなったのか早く聞かせてほしい。
2004年2月24日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎
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