6月25日JALの定時株主総会が開かれた、いつものことだが私自身は出席していない。
兼子勲CEOは今期無配の原因についてイラク戦争、テロ、SARS、鳥インフルエンザによる国際線の旅客減少を挙げ、株主に理解を求めた。そして経営統合以来、ITシステム統合・組織体制のスリム化などのコスト削減は着々と進んでおり統合効果が数字に現れる日も近いと宣言した。しかし総会出席株主からは厳しい質問が18件も飛んだそうだ、その一つは退任取締役の退職慰労金問題だ。「JALを無配会社にした取締役になぜ金を払う必要があるのか?」株主にしてみれば当たり前の感覚だろう。兼子勲CEOはこれに応じて「成果についての慰労は必要と考えており、成果が不足した部分については減額の措置をとっている、株主の皆様のご理解をいただきたい」とした。
株主は納得できたであろうか?

実は、総会の2日前に兼子CEOと新町新社長が私の議決権行使書を受け取りにやってきた。その時に私は二人に言い渡している「これらの議案と新町社長就任を了承しよう。しかし次も無配などと言う経営の失敗をおかした場合は、二人とも経営責任をとって辞めてもらう」
兼子CEOは「全力で経営にあたります。現在JAL株時価総額は7000億円です、シンガポール航空の9000億円を追い抜きたいと考えております」
JAL株時価総額9000億円と言えば株価は約440円ということだが、私は「株価500円時価総額1兆円必達だ」と叱咤した。今日の株主総会でも兼子CEOは全株主にその約束をしたはずだ。厳しくチェックしていきたい。
ところで一年前の株主総会である株主がした質問を憶えているだろうか?
「今日の株主総会に出席していない取締役や監査役は失礼ながら本当に必要があるのでしょうか?」大勢の株主が賛同の拍手をし、兼子CEOもこの質問にだけは株主が納得できる答えを持っていなかった。今日の株主総会にはその時指摘された社外取締役が出席していたそうだ。少し良くなったと褒めたいところだが、相変わらずJAL株を一株も持っていない。
次の株主総会までに必ず買っておくように言っておく。
総会は1800人が出席し、2時間45分で終了したそうだ。利益を上げ、配当を出し、株価を上げ、時価総額を増大させること以外に経営者の仕事はない。そして兼子CEO、新町社長の経営を厳しくチェックすることがエグゼクティブアドバイザーの仕事だ。
お互い仕事にかかろう。