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2004.08.31
ソフトバンクのイカサマ相場
イカサマ師を叱る
ソフトバンクは、グループの日本テレコム独自の通信網と設備を使用した固定電話事業を12月1日から開始すると発表した。サービス名は「おとくライン」、NTTで必要な電話加入権は不要で、基本料金はNTTよりも200円安い。同サービスの予約販売を9月1日から開始するということだ。
私は「またか」と思った。
この日、市場ではソフトバンクが2.8%上昇しNTTは5.7%下落した。ソフトバンクに限らずベンチャー企業はこのようなニュースを定期的に流し続けることで株価を維持している。マスコミはものすごく派手なニュースとして扱っているが、この固定電話サービスは、既にベンチャー系通信の平成電電が提供しているし、間もなくKDDIも参入してくる予定なのだ。各社の参入で料金競争の激化は間違いない。妙味のある事業だと断言できる人間がいるなら出てきてもらいたい。
まーソフトバンクのやることだからやり方は予想はできる。素人同然のアルバイトを使って営業もサポートもやってしまうのだろう。あの悪名高きヤフーBBのサポートに1度電話してみるとよくわかる。ADSLのことなど何もわからないアルバイトが全く要領を得ない話を繰り出しサポートしてくれる。Tシャツのアンチャン部長のもとに毎日アルバイトが何百人もやってきては何百人も辞めていくような会社だから当然だ。問題になった個人情報の漏洩防止など夢のまた夢だろう。通信インフラを支える会社とは到底思えないお粗末さなのだ。NTTがいままでやってきた地味な仕事をTシャツのアンチャン部長にできるはずがない。営業に至ってはまたアルバイト達が街中でパラソルを開き不気味な勧誘をするのだろう。
90年代後半に盛り上がったインターネット・ブームがバブル崩壊を経て,急速にしぼんでしまったのは、根拠の無いアイディアのラッパばかりだったからだ。通信インフラを支えてきた真面目な技術者が表舞台から消え、一獲千金をもくろむイカサマ師が通信インフラを食い物にしてしまった。 当時、ソフトバンクは東京電力と高速ネット接続の合弁会社設立ニュースで株価が急騰したことがあったが現在その合弁会社は解散し存在していない。技術を知らないイカサマ師が、途方もない夢を語って大金を集めその夢を実現せずに食い逃げしたことを忘れたのか?今も話のネタが変わっただけで構造は変わっていないということだ。M&Aや株式分割を繰り返す低成長ベンチャー企業とそれを過剰に報道するマスコミが存在する。規制緩和をいいことにライブドアなどのラッパ企業がソフトバンクに続く。日本が健全な発展を遂げるには実行力を備えた経営者とエンジニアが再び主導権を奪い返すことだ。
そしてイカサマ師にだまされないホンモノを見極める投資家が必要なのだ。
2004年8月31日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎
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