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2004.10.21
堤義明コクド前会長の落日
まさか!刑事告発?


西武鉄道グループを率いる堤義明コクド前会長がどんどん落ちていく。
総会屋事件から有価証券報告書の虚偽記載へ、そして今度はなんとインサイダー取引と状況は最悪な方向へ加速しているのだ。
レジャー業界では良きライバルとして切磋琢磨し、堤氏のスポーツ振興に携る姿は私も高く評価していただけにとても残念に思っている。しかし投資家の立場からすれば強く非難するしかない。堤氏は「西武鉄道の株価は中身に比べて安すぎると考えている。会社が解散しても一株あたりの資産価値はもっと高い」と会見で語った。馬鹿も休み休みに言えといいたい。私に言わせれば西武株はずっと市場の理屈では説明がつかない高株価だった。PBR(株価純資産倍率)という指標がある、株価が純資産の何倍まで買われているかを示すものだ。東急・東武・京急・小田急など東京の私鉄で2〜3倍、大阪の私鉄ではほとんどが1倍台というのが普通なのに、西武はずっと10倍以上で推移してきたのだ。はっきり言えば浮動株を極端に少なくして株価操作をしていたのだ。SECはインサイダー取引だけでなく相場操縦の疑いを加えなければならないだろう。

東証の上場基準に抵触していることを公表する前に、同社から「経営の透明性向上のため」などと説明されて西武株式の購入をした企業は判明しただけで17社、話を持ち掛けられた企業は20社超に達している。実は、我がJALも取引上の関係から購入の要請を受けた。しかしこのようなイビツな株価の株式を時価で引き受けることには問題があると判断し断ったのだ。堤義明氏が13日の会見で「2週間前に過小申告の事実を知った」と語ったがはっきり言って大うそなのだ。

西武とは如何なるものなのか?父親の故・堤康次郎氏は戦後免税特権を失って生活に困った宮家から二束三文で土地を買った。その土地に建てたのが都心に並ぶプリンスホテル群だ。引き継いだ堤義明氏はその含み資産を担保に資金を借りまくる、借入金の利息で利益を圧縮しほとんど納税をしない。喜んで納税すべきと考えている私からみれば非国民以外の何者でもないだろう。
このような企業だから反社会的な事件をおこして当たり前なのだろうか。

堤義明氏は中内功氏を更に上回る悲惨な晩年を過ごすことになった。この件、通常であれば刑事告発の可能性が極めて高いが橋本龍太郎のように政治的な取引を行うのだろう。本日の西武株はザラ場で500円を割り込み半値以下の水準となった。
その昔、派閥の領袖クラスでないと会うことさえしなかった傲慢な堤義明氏はもういない。


2004年10月21日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎


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