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2005.01.19
JALは本業回帰を遅らせてはならない
野村不動産との関係を株主に説明せよ

私はJALに対して経営上曖昧な部分は徹底して排除し、企業モラルを維持した上で経営を極限まで効率化、株主価値の向上に努めていくと既に宣言している。

JAL新町社長は私の考えを正確に理解し、有利子負債削減のため品川本社ビルの売却を決めたのだ。筋肉質の企業へ変わる為の仕事に大いに励んでもらいたい。

また先般問題提起したハワイ巨大ゴルフリゾート「ホクリア」についても、このプロジェクトのパートナーであり友人であるライルアンダーソン氏とアリゾナ州フェニックスで会談しJAL完全撤退の確認をしている。
JALの本業回帰への基本的な方向は間違っていない、本社ビル売却同様必要な経営判断だ。

ゴルフリゾート開発という高度な調整能力を要求されるビジネスに素人のJALが入っていったのだ、重要な部分を含め丸投げするしかなかったのだろう。私はこのプロジェクトの最中、近藤元社長へはその難しさを何度も説き、反対をしている。
やはり航空会社には航空会社の本分というものがある、JAL株式価値の増大は本業で行われるべきであり、本業で十分可能なことなのだ。

私が危惧するのは撤退スピードの問題だ、今や経営能力とは経営スピードと同義と言っても過言ではない。利益がまだ出ているとか関係者の調整が難しいなどと時間をかけてはいけない。退くと決めたら脱兎の如く駆け出さなければいけない、この10年で破綻した大企業はすべて退き方を心得ていなかったことに尽きるからだ。

9・11テロ、イラク戦争、新型肺炎SARSをくぐり抜け原油高をしのいだJALは本業で大いに攻めていける。退きの手続きを躊躇することなく素早く完了することが市場の評価も高めることになるのだ。

これらの問題について私が別の側面から注視しているのはJAL本社ビル売却・ゴルフリゾート開発の両方に関わる野村不動産株式会社だ。言わずと知れた野村証券グループ不動産部門だがJALを本業から外して商売し、またその処理でも商売をしている。野村証券は幹事証券としてJAL株式価値の増大に寄与するどころか反対に食い物にしているとしか思えない
本業回帰は野村証券グループにこそ言わなければならない。野村不動産は戸建て・マンション・ビル管理に専念し、野村証券はJALの幹事証券として市場での評価向上に尽力すべきだ。よそ見をせず、それぞれが本業を極めてこそ経済は活性化されるのだ。
この件については新町社長本人からの説明を求める、私と野村証券グループとの付き合いは長い、良いことも悪いこともよく知っているので曖昧な説明で矛を収めるつもりはない。
そして納得のできる説明がなされなければ主要株主として重大な決断を下すことを記しておく。

またこのゴルフリゾート開発については、正に私の本業であるので事態の収拾には積極的に力を貸していこうと思っている。
早速ハワイの現地へ視察に向かう。



2005年1月19日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎


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