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2005.03.03
堤義明氏の逮捕に思う
マスコミに出る目立ちたがり屋は叩かれる

日本で私よりも大きな事業をしているオーナー社長は非常に少ない。
堤義明氏はその一人であり、また友人であるので今回の件については大きなショックを受けている。

西武鉄道株の名義偽装問題で、東京地検特捜部は、コクドの堤義明氏を証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、インサイダー取引)の疑いで逮捕した。
長年、政財界に絶大な影響力を有していた堤義明氏にとって東京地検特捜部と証券取引等監視委員会の西武鉄道・コクドの一斉合同捜索は屈辱的なことだろう。
70歳になっての高転びに再起を期待することなどできない、なぜ堤義明氏は今回のような致命的な判断ミスを連発したのだろうか?
成功者は過去の成功体験のみを唯一の拠り所としてしまうのだ。一切勉強をしなくなり、同じ人間とだけ付き合い、自ら無能となっていく。
先代堤康次郎氏は大学時代から果敢にビジネスに挑戦し西武グループを揺ぎ無いものとした。衆議院議長まで務めながらも法律の勉強とあらゆる情報収集は怠らなかったと言う。時代とともに経営環境は激変していく、法律が変わっていくことなど当たり前だと認識していたはずだ。
堤義明氏は、その莫大な財産と人脈を引き継いだにもかかわらず、知恵を引き継げなかったようだ。勉強をせず周りを茶坊主で固めた、奢り昂ぶり派閥の領袖クラスしか会わないことで情報も限られてしまったのだ。
また税金をなるべく払わないという考え方は大いに間違っている。日本あっての企業なのだ、税金を払わないなどという国益に違う企業などいらない。
最近ではホリエモンのように成功以前に勘違いしている若手経営者も増えている。自分では法律の網をうまくすり抜けているつもりだろうが彼らの脱法行為に対する報いは必ずあると言っておこう。

このような事件が続くと私のところには取材依頼が殺到する。
ある程度はお付き合いで応じているわけだが、皆が言いにくい正論を言っているだけなのに過激な発言として取上げられてしまう、迷惑千万だ。
言いたいことはこのHPのみに載せ、金輪際TV・ラジオ・新聞・雑誌等マスコミの取材はお断りすることとした。マスコミに出てチヤホヤされていい思いをした人は一人もいないのだ。

私がこの後やりたいことは社会的貢献だ。中内功氏や堤義明氏があれだけ成功しても成し得なかった社会的貢献を私がやり遂げたいのだ。
激変する経営環境についていけなかったオーナー経営者が続出していることは私にとっても大変ショックなことだが、私だけはビジネスによって得た富を社会へ効率的に還元し、個人的には死ぬまでたっぷり税金を納めていきたいと思っている。



2005年3月3日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎


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