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2005.03.18
いい加減なご意見番
朝日新聞のライブドア贔屓
朝日新聞一面を見て驚いた「ライブドア フジ買収へ3000億円」と大見出しなのだ。もう既に資金調達が完了したかのような書きっぷりはバイアスなどと言うレベルを遥かに超えている。朝日の論調はふらふらしながら最後はライブドア贔屓なのだ。
そしてまったく市場の勉強が足りない。LBOを極めて有効な買収資金調達手段のように書き、1989年米国投資会社KKR社がたばこ食品大手のRJRナビスコ社を買収した件を成功事例としているのだ。
RJRナビスコ社はその後高収益だった海外たばこ部門を日本のJTに売却している。嫌煙の流れを先読みして売ったとカッコいいことを言っているが、何十年もかけて作り上げたキャメル・ウインストン・セーラムなどのブランドを売った本当の理由はLBOで作った膨大な借入返済のためだったのだ。LBOにはもれなくジャンク債(高利債券)がセットでついてくる、お解かりだろうかLBOとは株式で調達した資金を借入に置き換えることでもあるのだ。米国の敵対的M&Aブームで儲かったのは手数料商売のM&Aアドバイザーだけだったというわけだ。
現在米国では友好的LBOが主流で敵対的LBOはほとんど無くなっている。あくまでもM&Aの動機は株主価値増大であって誰かの手数料増大ではないということが学習されたのだ。
朝日新聞の風説の流布まがいの報道を受けて株価が反応する。
ライブドア株はリーマンブラザーズがMSCBを大量に株に転換し売却しているにもかかわらず上昇しているのだ。リーマンブラザーズの株式転換でライブドアの発行済み株式総数は6億4325万株から約20%増えて7億7971万株となった。ライブドア株はジャブジャブあふれ、価値が希薄化していることを投資家は理解していない。漠然としたLBO成功プレミアムを買っているのなら朝日新聞は罪な存在と言えよう。
朝日新聞にとってフジサンケイグループの不幸はさぞや楽しいことだろうが、そんな下衆なことを考えているとホリエモンみたいな者が喰いついてくることを予告しておく。
私は朝日新聞にもっと高尚な紙面を期待しているのだ。
2005年3月18日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎
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