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2005.05.13
本当の米国景気とは?
私がNYで思ったこと

NYでのビジネスをまとめ、帰国支度中だった私はCNNが伝えるニュースに驚いた。
ゼネラルモーターズ・フォードという米2大自動車メーカーの社債評価が「投資不適格」に転落したと言うのだ。この影響で、株式市場が一時混乱することは容易に想像できた。
ただでさえ減速傾向にあると言われる米国景気だ、長引けば金融機関の信用不安を言い出す輩も出てくるだろう。

しかしNYの友人達は過度の悲観はすべきでないと言った。
基本的に米国人ビジネスマンは、今年後半の在庫調整終了によって企業の生産活動が再び活発化し、景気は加速に転じると考えている。
当事者である米国人ビジネスマンが弱気ではないのに日本人ビジネスマンが弱気になる必要は全く無い。
私自身も、米国は年後半の生産増加に伴って雇用の増加幅も拡大し、家計所得の伸びも高まってくると考えている。
また、原油価格の低下によって家計の実質購買力が高まり、個人消費も力強さを増してくるだろう。消費を中心とした需要の拡大を受けて、企業の設備投資意欲も高まり、景気は自律的な拡大サイクルに入るとみているのだ。
また気の早い米国人はもう次の大統領選ヒラリー・クリントン対コンドリーザ・ライスに期待している。女性同士の一騎打ちに不景気状態で突入することはない、お祭り好き米国人の消費エネルギーは大いに期待していいのだ。

そんな中、日本経済はマクロ、ミクロともに順調に回復している。
小泉内閣の下手な経済政策に邪魔されながらも、一般企業は壮絶なリストラで損益分岐点を大幅に改善し、収益も上げてきている。
日本も年後半には循環的な景気回復が本格化し、2006年度の企業増益も見えてくるはずだ。
海外からのニュースは良いことも悪いことも増幅されて伝わる、現地で働くビジネスマンは目先のニュースに囚われることなくアグレッシブに働いているのだ。
「景気」とは経済活動の勢いを指すわけだが、経済活動の勢いをつくるのは人間の気持ちに他ならない。
日本人は自らの気持ちで景気を悪化させてはならない。


2005年5月13日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎



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