6月23日、株主総会を目前に控えJAL新町敏行CEO・西塚英和専務・世良宣義取締役が私の議決権行使書を受け取りにやってきた。
ハツラツとした笑顔で挨拶をする新町CEOだが、マスコミの集中砲火を浴びているからだろう疲れが隠せない。
JALが批判を真摯に受け止め、安全運航に努めることは当たり前のことだ。しかし最近、調子に乗ったマスコミが安全運航とは関係の無い、いい加減な記事を書いていることは大きな問題だと思っている。
新町CEOが知人である週刊ダイヤモンド編集長に会っただけで「JALを貶める記事を掲載した週刊ダイヤモンド編集部に怒鳴り込んだ!」なんて書かれてしまう。天下のJALのCEOがそんなに暇なわけがないだろう、あきれてものが言えない。
また某新聞社の偏向記事には悪意すら感じる、当該新聞社系のメディアには広告の掲載を差し止め、その費用こそ安全対策(整備・管理・教育)にまわす必要があると考えている。
私は満身創痍の新町CEOをことさらいじめるつもりなどない、経営者としての仕事をきっちりやってくれればそれでいいのだ。
私のところには「糸山さんにJAL株主総会に出席して発言をしてほしい」と某ファンドや一般の株主からJALに対する質問が山ほど寄せられる。
その内容は、資産効率・収益性・財務体質・機材調達・燃料価格ヘッジ・整備場管理・リストラ策・労使関係・役員OB暗躍・老害取締役そして株価と多岐にわたる。
新町CEOにその場ですべてについて答えを求めた。
まさに株主総会さながらの答弁が延々と続くが、集約すれば安全な運航と企業価値の増大に極まる。
私は新町CEOに抽象的な答えは許さず具体的なプランと実現までの時間を約束させたのだ。
私は新町CEOにJAL7500万株の議決権行使書を手渡した。
世界で一番JALに厳しく、世界で一番JAL株を買っている私は満身創痍の新町CEOをまだ見捨てていない。
市場はJALの本当の力に気付いていない、既に知っている私はさらにJAL株を買い増すつもりだ。
セコイ某ファンドのようにすぐに売り抜けを画策したりすることなど無い。
ナショナルフラッグキャリアとしてJALを復活させることが私の投資家としての仕事だからだ。JALの企業価値が再認識され敵対的買収にさらされない為にも時価総額1兆円は必要だろう。その時まで、JALには私が指一本触れさせないことを宣言する。
新町CEOよ、約束を守ることができなかったなら次回の議決権行使書は渡さない。
貴方の仕事はJALを世界一の航空会社にすることだ!
2005年6月24日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎