郵政民営化法案が衆院本会議でかろうじて可決された。
これで民営化に向け大きく前進したといえるのだろうか?
とにかく自民党内の対立はすさまじかった。
予想以上に反対票が多く、小泉内閣の解散をちらつかせたアメとムチの手法は、自民党内に極めて深い亀裂を残してしまったのだ。
賛成233、反対228、わずか5票差の決着は前代未聞だろう、むしろ党執行部は党議拘束などかけずに投票させた方が良かったのだ。
厳しい処分と言うがこれだけの造反議員にどんな処分ができるというのだ、公認見送りなどできるわけが無いだろう。
大量の造反者を出したことで、小泉首相の求心力は一気に低下した。
法案は参院に送られたが、与野党の議席差は衆院よりも少なく、同じ手法で挑むなら法案成立は難しい。キレやすい小泉首相の「ブチ切れ解散」が目に浮かぶ。
またそこまでこだわる郵政法案は原型が分からないほど修正されている。
それを小泉首相は「骨格はまったく変わっていない」と強弁するが滑稽としか言いようが無い。
加えて、多くの国会議員が小泉首相と同じ低いレベルになってしまったことを心配している。
郵政民営化を公約に掲げた人間を党総裁に担いだ議員が造反するというのも理屈に合わない。
また、かつて私の仲間であった古賀くん、高村くんが棄権したが、これも非常に情けない。国会議員が議場で意思表示しなければその存在意義は無い。
意見をコロコロ変えたり、意見を言わなかったりする国会議員は、くだらない強弁を繰り返す小泉首相と同類だ。
頼むから国会議員のレベルをこれ以上落とさないでくれ。
もう一つ言っておこう。
衆院本会議に、酒気帯びで出席した議員がいたとして懲罰動議合戦を繰り広げた件だ。
確かに本会議場は神聖な場だ、誰でも知っている。
しかし分刻みでスケジュールをこなす議員が、宴席で酒を飲み夜の本会議に出るなんて当たり前ことだ。
私自身、議員時代は体を壊すのではと思うくらい酒席をこなしながら仕事をしてきた、もちろん他の議員も同じであった。
そもそも国会の議員食堂にビールや酒がおいてある矛盾はどうするのだと言いたい。
神聖な国会で、つまらない懲罰動議ごっこをして遊んでいる議員のほうが余程罪なのだ。
小泉首相に引きずられてレベルを下げる国会を見たくない。
小泉首相よ!大衆人気に頼る限界を知れ。
2005年7月7日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎