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2005.07.12
私立大学経営は誰の責任か?
部外者は黙っていろ

私は、湘南工科大学教授会の全会一致に依る推挙、全理事からの要請により総長及び理事長への就任を受諾した。
昨年4月学長職を辞し名誉総長に就任したのは年齢を考え第一線から退くべきだと考えたからだった。
あれから1年余りが経過し、政治の混乱、日本経済の低迷、著名経済人の不祥事を見るにつけ、引退するには早すぎる、今一度私利私欲を捨て、愛する日本のために働くべきであると思ったのだ。
同時に、恒常的となった少子化問題に依る学校経営の危機、学内では依然として解決を見ない労使問題等、これらの問題を解決するには私が直接経営・運営に関与する必要があるとの思いも強かった。
これが、湘南工科大学に学ぶ学生、その父兄、後援会・同窓会会員、大学教職員の期待に応える唯一の方法と確信したのだ。

私は、本学に関与して24年間、幾たびかの経営危機を乗り越え、工科系大学としてその地位を確保するため、特に教育設備の充実を図ってきた。
また国際化時代を先取り出来るよう海外著名大学との提携に依る交換留学、研究者の相互交流等、国際交流事業にも尽力してきた。
私立大学への志願者数が年々減少する中、2005年度入試実績では関東地区主要私立大学志願状況で伸び率が2位となり、朝日新聞の大学調査ではIT環境(パソコン設置台数、LAN接続)で上位にランクされた。
また、皆さんご存知のNHK主催大学ロボコン競技には9回目の出場を果たし、鎌倉市の文化財をIT化・紹介・復元することを目的として鎌倉市と本学は覚書を締結するなど、その存在感は大きいものとなっている。
私と一緒に奮闘してくれた本学教職員と学生諸君の力にも感動している。

しかし世間では少子化により既に破綻した学校法人も現れている。
現在、本学は全国私立大学の中でも財政的に優良校であるとの高い評価を得ているが、この状態が継続するとの保証は全く無い。
今、湘南工科大学は未来に向け改革を進行させている、新しい評価制度を導入し努力に報いる組織になりつつあるのだ。
私の生きるビジネスの世界では極めて当たり前のことであるが学校法人では現在進行中ということだ。
私はこれらに取り組む教職員高く評価している。
それ故、依然として残る労使関係の問題は大きな障害になる可能性がある。
もちろん、私自身組合を否定する気持ちなど全く無い。しかし本学組合が外部団体の影響下にあって、本学改革の障害となり、日本国憲法が保障する学問の自由・大学の自治を踏みつけた場合には断固闘うつもりだ。
今回の横浜地裁の判決については「大学の品位及び名誉を著しく傷つける誹謗中傷」「交通費の不正受給」を行った者が許されるという、私には到底納得できるものではなかった。
それを受けて人事委員会、理事会、学内のルールに基づき東京高裁への控訴を決定した。
地元の文化人と称する部外者より要望書なるものも舞い込むが、湘南工科大学が将来生き残るための経営を構築することが私に課せられた義務なのだ。
仕事も研究もしない教職員に大切な学納金を、これ以上取られるわけにはいかない、これは理事長糸山英太郎の名で起こす初めての法的行動だ、
私は湘南工科大学の発展、その実現に一切の妥協はしない。
自らの生命をかけて最後まで闘うことをここに表明する。



2005年7月12日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎



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