あえて言うが、今回の衆議院議員選挙はやる必要があったのか?
日本人の多くが小泉自民党を応援し、その圧勝という結果に投票した日本人がビックリしているという状態だ。
郵政一本に絞られた選挙戦と称されるが、郵政なんてどうでもいいと思っていた有権者は多い。
これまでに例を見なかった、変わり者で強引な首相に何かやらせてみたいと、思うか思わないかの選択だったのだ。
そんな小泉首相に一票を投じたものの、今になって「危うさを感じている」なんて勝手なことを言っている。
有権者の、身勝手な思考によって生み出された小泉内閣はどんなものになるのだろう。
選挙を熱狂の中でやると必ず過ちを犯す。
ミーハー人気で勝った選挙の後は、自制の機能を失った内閣が思い切り暴走してくれる。
加えて、まだ右左も分からぬ新人議員が多いのも不安材料だ。
83人の新人議員のうち小泉チルドレンを自認しているものが71人もいると言う。早速、新人教育機関と称する「小泉親衛隊」作りに着手するあたりははっきり言って気味が悪い。
過去ナチスのヒトラーが国民熱狂の中、極めて正常な選挙で政権を奪取し、親衛隊を擁したことは周知のとおりだ。
とにかく小泉首相の暴走が心配になるほど議席を与えた日本国民は、ここで責任を放棄してはならない。
自民党は、たいへんご立派なマニフェストをだしている、憲法・教育・外交・税制・景気対策など厳しく監視する必要があるのだ。
民主党の負け方は悲惨だった、岡田党首の堅さは国民に全く受けなかったのだ。
冗談の一つも言えない党首では選挙に勝てるはずがない。小選挙区制が続くなら民主党の復活は大いに可能なのだからこの雌伏の時間を無駄にしないでほしいと思っている。
またこの自民党圧勝によって東京株式市場が著しく上昇しているとマスコミが囃しているが、これは間違っている。
既に、私は5月21日の糸山政経塾第二講義で東京株式市場について強気の立場を宣言している。
企業業績の好転から外国人投資家の大幅買越しを予想し、原油高騰の影響は限定的と講義した。
実際その後、日経平均は約4ヶ月上昇しつづけているのだ、そもそも日本株投資に選挙を待つ必要は無かったのだ。
むしろこれからの政策が東京株式市場の足を引っ張らないことを祈りたい。
民主主義を否定するつもりは無い、しかし熱狂している有権者を信じることはできない。
日本国民には冷静になってほしい、いつの時代も熱狂の代償は小さくは無いからだ。
2005年9月16日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎