「小泉改革の総仕上げ」がうたい文句の第三次改造内閣がスタートした。
小泉首相による、最後の改造であろう。お得意のサプライズ人事は影を潜め、個人的好みが一段と鮮明になっている。
小泉首相は「改革を競わせる」なんてカッコいいことを言っているが、簡単に言えば衆院選の論功行賞と日頃のゴマすり度が評価基準だ。
福田康夫氏の処遇がなかったことについて色々報道されているが、プライドが邪魔してゴマすりが出来なかっただけの話だ。
日頃のゴマすりが実を結んだ筆頭が武部勤氏の幹事長留任だ。
小泉首相の「偉大なるイエスマン」なんて自信満々にいうことじゃ無いだろう、国会議員としてのプライドを持ってくれ。
安倍晋三氏は官房長官起用だ。
靖国神社への首相の公式参拝を訴えまくる、外交面での強硬路線で小泉首相に次ぐ人気者のつもりなのだろう。
日中外交をぶっ壊して悦に入っているとはあまりにも単純すぎる。
日本の国益を真剣に考えて、上海や北京に直接行き理解をしてもらう努力をしている私にとっては迷惑千万だ。
麻生太郎氏は総務相から外相へ転じた。
外交の基本は礼儀だ、私の議員時代彼は挨拶の出来ないJCボンボンという印象しかない。その高飛車な態度でかつてなく冷え切っている中韓との関係をどう切り開いていくと言うのか。
外交については、やる気は無いと表明しているようなものだ。
谷垣禎一氏が財務相留任になった。
以前、私はポスト小泉には谷垣くんが最適だとこのHPに書いた。
彼が宏池会分裂という修羅場を経て目指すものは、保守本流の名にかけて日本の国益を守ることだからだ。
少子化問題の解決は家庭内の絆が、犯罪の抑制は地域社会の絆が、絶対に必要だと言い切る彼なら税制改正で家庭や地域社会を変える大技も期待できよう。
小泉首相に一喝されたくらいで尻尾を振ってはいけない。
もっと言えばこの内閣は議運・国対の能力・学歴・当選回数などで決めた昔ながらのものなのだ。
いかにすれば求心力を保てるか?というテーマのみで小泉首相は閣僚を選んだことだろう。
当たり前だが、この閣僚による仕事は、郵政改革だけではない。
年金、税制、イラク対応、アジア外交こそ国益に直結する重要事項なのだ。
小泉首相が数を頼みの暴走を始めて国益を毀損するようなら、国会議員たるもの即ゴマすりを中止し、本音の国会運営を行う必要がある。
そして野党には小泉首相の暴走時こそチャンスと自覚し、その準備を期待する。
2005年11月2日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎