JALが2006年3月期通期の連結業績見通しを大幅に下方修正した。
通期連結純利益予想を170億円の黒字から470億円の赤字に下方修正し、配当も4円から無配という惨憺たる内容となった。
大幅な業績悪化についてJAL経営陣は「燃料費の高騰に加えて、運航トラブルの影響が思ったより深刻だった」と語った。
経営のプロフェッショナルのセリフとは到底思えない。
その後、企業改革方針と称し社員の賃金10%カット役員報酬23%〜40%カット、安全性向上のため整備関連人員の採用を拡大、最新鋭ボーイング機の導入、機内での娯楽や食事などサービス競争力向上などを挙げた。
これらはすべて過去に私が指摘してきたものばかりだ、まったく経営にスピードが無さ過ぎる。また社員の士気を鼓舞する部分がまったく存在しない企業改革など効果半減だ。
かつて世界一を誇ったJALのサービス低下を嘆くお客様のなんと多いことか。
シートに関するもの・エンターテインメントに関するもの・食事に関するもの・キャビンアテンダントに関するもの等クレームをつけてくれるお客様ならまだ良い、何も言わずに他社に乗り換えるお客様が大半なのだ。
ANAはこのチャンスを見逃さなかった、料亭弁当を機内食に採用したり、キャビンアテンダント自ら率先して営業をかけたりするなどアイディアとしたたかさで国内線の顧客を増やしたのだ。
現経営陣に任せたJALの経営はことごとく間違っていた。
さかのぼればJASとの統合にも行き着く。当時、兼子・新町両人が私に力説していた統合効果はどこに見ることができるのか?
規模の優越を過信した旧JALと、勉強を怠った旧JASの統合は互いを堕落させただけだった。
新町社長は株価500円時価総額1兆円5円配当を約してJALの経営にあたっている。
現経営陣の怠慢による無配転落で、私は約4億円の配当収入を失った計算だ。
株主との約束を破り続け、株主価値を毀損させるならばインチキベンチャー経営者と何ら変わりがないだろう。株価が100円下がったなら私は100億円の損失を被ることを忘れないでくれ。
また世間を騒がす楽天TBS問題ではJALの諸井氏と羽根田氏の名前が挙げられているが今他所のことにかまっている場合では無い。
時価総額6000億円を切っているJALのほうが余程危ない。
株式時価総額を激減させた経営者などいらない。
新町社長及びJAL経営陣すべての者よ!経営者としてこの赤字・無配の責任をどうやってとるのだ!
2005年11月7日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎