子供が被害者となる犯罪が急増している。
不審者による連れ去り、わいせつ行為、果ては殺人と状況は悪化する一方だ。
少子化に悩む日本が、正に宝である子供を守ってやれないとは一体どういうことなのか。
子供が安全に勉強や運動に集中できない国は間違いなく滅びる。
豊かな国づくりは、子供達の健やかな成長が前提であることは世界の歴史が証明しているだろう。
かつての日本が、子供達にとってどれだけ安全であったか思い出してほしい。
次世代の日本人によき日本を残すために、今一度子供達の置かれている環境を点検しなければならない。
昔の日本にあって今の日本にないものは地域の目だ。
子供が被害者になる犯罪を防ぐには、「地域の抑止力」が大きな力となる、子供に無関心な環境は、簡単に犯罪を誘発してしまうのだ。
父兄によるパトロールももちろん必要だろうが、それ以外の地域住民に子供を見守る意識を持ってほしい。
夕食の買い物、健康の為のウォーキング、犬の散歩など、地域住民が近所を移動する時間を子供たちの下校時間や遊ぶ時間に合わせるのだ。
声を掛け合う地域コミュニティの存在は犯罪者にとって脅威だろう。
犯罪者はろくに挨拶もできない幼稚な大人なのだ、対象を物色しうろつく異様な姿をあぶりだすことができるはずだ。
私の盟友、石原慎太郎東京都知事も「子どもの安全に関する緊急連絡会議」を発足させて対策に躍起になっている。
歌舞伎風にらみステッカーは石原都知事らしいと思ったが、やれることは何でもやろうという姿勢には大いに賛成だ。
そしてこのような目先の方策に対して、長い時間での方策は教育でしかない。
いま危険にさらされている子供達が成長し、その中から犯罪者を出さないための教育が必要だ。
愛情をもって教え育んだ子供達は家族を愛し、地域を愛し、国を愛する心を持つ人間になるだろう。
日本の大人達よ、子供達に惜しみない愛を注ぎこんでくれ。
2005年12月14日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎