企業が稼いだ当期利益は、一部が役員賞与に当てられる他はすべて株主に帰属するものだ。配当として直接株主に還元されなければならない。
そして、その残りを内部留保として会社に残し成長戦略のために使うのが順序であることを知らない経営者が増えている。
昨日、ライブドアの株主総会が行われた。
私の友人のライブドア株主から「良くも悪くも注目を集めています、是非総会に出席して真の経営者としての要諦を授けてあげてください」と総会に熱心に誘われたが私はそんなに暇じゃない。
一株主から「2円配当実施」が提案されたそうだ。
「時価総額の上昇という会社の目標は、その時価総額が8000億円程度にもなったことで、ある程度達成されました。利益が出ている会社からある程度株主が利益を得るのは当然ではないでしょうか」
リスクをとりお金をだしている株主にとってこの提案は当たり前だろう。
それに対して堀江くんは「僕は(株主として)配当は欲しくないんですよ。2円配当だと僕は個人的に4億円ぐらいもらうことになります。そうなると、総合課税で税金を40%取られちゃうんですよ。税金を払うことはよいことでしょうが、今、その40%を国に持っていかれるのがよいことでしょうか。資金を内部留保して(M&A戦略に充てて、それによって株価が)今後も値上がりした方がよいと思います」
税金を取られるから配当をしないなんて、株主を馬鹿にしすぎだ。また株価が上がれば良いというが、利益は確定しなければ利益では無い。
しっかり配当をして、M&Aの資金が必要であればその都度調達すればよいことなのだ。
更に「世界でナンバーワンの時価総額、40兆円〜50兆円の時価総額、今の70倍の時価総額を近い将来に目指します。いつかは配当しますが、それは成長が止まった時です。」と語った。
日本の誇るトヨタの時価総額が21兆円だ、ラッパを吹くにも程がある。これでは永久に配当はしないと言っているようなものだ。
堀江くんは30億円の飛行機を買ったそうだが、ちゃんと自分の金で買っているのか?会社の金なら株主への配当が先だ。それから株主総会で泣きながら説明するのはやめなさい、飛行機を買わずに2円配当(総額21億円)すればいいだけのことだ。
株主は伊達や酔狂で出資している訳ではない。
米国マイクロソフト社のかつての配当政策を真似ているのなら、その売上・利益・成長のスピードを自分の会社と比べてみることだ。
企業価値の向上とは「適正な配当」「株価の上昇」の両方を実現させることに他ならない。堀江くんだけではない、その他の無配企業経営者もよく考えてくれ。
この年の瀬に、堀江くん・村上くん・阪神球団幹部等々から相談事が持ち込まれる。私は君達の味方でも敵でもないが、今非常に忙しく相手をしている暇は無い。
このHPをよく読んで勉強してくれ、私は君達がニセモノ経営者でないことを祈るだけだ。
2005年12月26日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎