私はニューヨークヤンキース松井選手を野球選手として高く評価している。
しかし、今回のワールドベースボールクラシック(WBC)出場辞退については失望した。
辞退者が続出する米国MLBの手際の悪さなど、開催そのものに問題があることなんて百も承知だ。
王監督だって第一回WBCを成功させるため、愛国心のために、損な役を引き受けてくれたのだ。
加えて、マリナーズのイチロー外野手、ホワイトソックスの井口資仁内野手をはじめ、国内からは西武の松坂大輔投手、巨人の上原浩治投手ら人気選手が出場するがみんな損得だけで出場を決めていないことは明らかだ。
そんなどの選手よりも巨額の契約を結んでいる松井選手の出場辞退に日本人は納得できるのだろうか?WBC出場は日本に納税していない彼にとって日本に貢献できる数少ない機会であったはずだ。
松井選手が出場すれば、トリノ五輪、サッカーW杯に匹敵する注目度の高い大会になっていたであろう。
先日の女子フィギュアスケートのトリノ五輪代表争いは記憶に新しいが、彼女たちが過酷な練習に耐え勝ち取った名誉に何十億円なんて報酬はついてこない。
しかし彼女たちは日の丸を胸に世界と戦い、日本国民に感動を与えてくれるのだ。
あらゆるスポーツ選手に言えることだが、子供のころからスポーツに集中できたのは日本が豊かで平和な国だからだ。
決して自分の才能のみで、駆け上がったなどと思い上がってはいけない。
自らの夢の実現も結構だが、常に母国への感謝の気持ち、母国を愛する気持ちを忘れてはならない。
金にならない仕事でも気持ちよく引き受ける器量がフィギュアスケートの女子選手にあってメジャーリーガー松井選手に無いとは情けないじゃないか。
野球は子供たちにも人気のあるスポーツだ、子供達に愛国心を伝える立場をしっかり理解してほしい。
松井選手が一流のアスリートである証は巨額の年俸ではない。日本人の心を感動させる振る舞いこそがその証なのだ。
2005年12月28日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎