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2006.05.09
阪神・阪急HD
村上ファンドがやっていること

阪神・阪急HDと村上ファンドの交渉が連日報道されているが、不思議なことだらけだ。
経営統合を目指す阪急HDが買い取る阪神株の価格交渉も、事実上の期限が今月中旬との見方が濃厚だが1000円超で吹っ掛ける人間がまともな株主なのかと思う。
阪急HDは「企業価値を高められるような価格で折り合わないと(阪急HDの)株主に説明ができない」というが当たり前の話だろう。

基本的に村上ファンドは昔の総会屋である。しかし、なぜ恐喝で捕まっていないのか?
村上ファンドに好意的なマスコミは総会屋では無いということを二つの点で強調している。一つは少量の株式でなく大量の株式を取得し5%ルールに基づき名乗りをあげていること、二つ目は大幅増配や自社株買いなど株主全体の利益以外の要求はしない、ということだ。

笑わせるなと言いたい。
村上ファンドが長期株主であったことは無い、企業がコツコツ貯めた利益をある一時点の株主が強奪して短期で売り抜けているだけのことだ。
私の前では極めて紳士的であった村上くんだが、企業経営者との会談では強圧的な態度で恫喝するそうだ。
確かに一貫した配当政策を怠り、村上ファンドなどに「絶好の機会」を与えた企業も怠慢だが、この強奪に違法性がないと言ってしまえば株主資本という成長に不可欠なものが変質してしまうだろう。
昨年、ドリームテクノロジーズという新興市場株が急騰急落した。
村上ファンドはドリームテクノロジーズ新株を引き受け大株主になったが、その後の売り抜け方は、仕手筋の手法と何ら変わらなかった、市場では有名な話だ。その手法は、破綻寸前の会社に資金を入れる見返りに、新株を大量に「超有利」発行させる。そして会社側には「長期継続保有」のIRをさせておいて株価をつり上げ、売り抜けるのだ。こうしたやり方は、経営側と村上ファンドが完全に組んでいないとうまくいかない。
こんな輩が善良な「もの言う株主」であるはずがないであろう。
アイフルや中央青山監査法人の問題で金融庁は頑張っているが、この村上ファンドの問題こそ積極的に切り込んでいくべきなのだ。

私はこのHPでホリエモンの末路を一年前にズバリ的中させたわけだが、村上くんの末路までもこのHPで言うことになるのならば、非常に気の重い話だ。

最後に国土交通省に一言。
村上くんの提案通りに新経営陣が決まった場合、阪神に対し鉄道の安全管理体制などについて事情を聴くと国土交通省は言っているがこれはおかしい。
素人取締役で安全運行に支障が生じないかどうか懸念しているそうだが、株主にとって安全運行は株主価値の最も重要な部分だ。
役人が心配する必要は全く無いと言っておこう。


2006年5月9日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎



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