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2007.03.09
2007年世界長者番付
日本人ビリオネアが育たない理由

米国経済誌フォーブスが恒例の2007年世界長者番付を発表した。
マイクロソフト社のビルゲイツ会長が資産560億ドル(6兆5620億円)で13年連続の1位だそうだ。
資産10億ドル(1171億円)以上の富豪は世界で946人いるのだが、日本人はわずか24人だ、そしてここ数年少しずつ減少している。
力強い経済成長を示現している中国は20人(前年は8人)インドはなんと36人(前年は24人)でアジア首位となっている。

2年連続で日本人が100位以内に1人も入らなかったことがニュースになっているが、なぜなのだろうか。
私自身このフォーブス算出の資産額を認めたこともないし、自慢すべきものでないことも毎年言っているわけだが、日本経済の移ろいを極めてシビアに映し出すものであることは間違いないと思っている。

129位 孫 正義 (ソフトバンク) 6815億円
132位 森 章 (森トラスト) 6697億円
167位 佐治 信忠 (サントリー) 5522億円
188位 毒島 邦雄 (SANKYO) 5170億円
194位 武井 一族 (武富士) 5052億円
226位 山内 博 (任天堂) 4582億円
230位 糸山英太郎 (新日本観光) 4465億円
237位 柳井 正 (ユニクロ) 4347億円
314位 三木谷浩史 (楽天) 3407億円
323位 滝崎 武光 (キーエンス) 3290億円

20年前から変わらずランクインしているのはとうとう私だけになってしまった。約10年前(1996年)日本人トップランクだった西武グループの堤さんが番付外となるなんて当時は想像すらできなかった。
最近のランク上位を占めていたサラ金創業者も番付から消えていった、唯一ランクインした武井一族も創業者 故武井会長の悲しい晩節に喜ぶことなどできないだろう。
グレーゾーン金利がなければ成立しないビジネスが世界長者の上位を占めることについて私は何度も苦言を呈してきたが答えが出てしまったのだ。

そして私はソフトバンクの孫社長についてもハッキリ意見したい。
上位に食い込んだかと思えば番外に落ち、落ちたかと思えば返り咲く孫社長はソフトバンク株価の乱高下そのままだ。
先日、英国フィナンシャルタイムズがソフトバンクの「不適切な会計処理」について報道したが、日本のトップビリオネアならあってはならない内容だった。

これ以上、ビリオネアのイメージを悪くしてくれるなと言いたい。 景気回復には力強く稼ぐ企業経営者がけん引役となるのだ。
経済成長を謳歌する国は国益を考えて、スーパーリッチ層の優遇を行なっているわけだが、ビリオネアに悪いイメージしかない日本人は金持ち優遇政策などケシカランと情緒的に反対してしまう。
私自身は愛国心から日本を離れる気は毛頭ないが、税制によってお金持ちが海外へ逃げてしまったら元も子もないと言いたいのだ。
大きいお金が動くから、小さいお金が動くことを知ってほしい。

世界ランキングを更によく見れば、メキシコ・ロシア・ブラジルなどの富豪が上位に食い込んできていることがわかる。新興国のエネルギーは日本人の想像をはるかに超えている。
日本人にはもっと力強く、正々堂々と稼いでほしい、ビリオネアが妬まれずにヒーローになれる国は豊かになれるのだ。

私自身、テレビ東京の大株主として株式価値の増大に力を注ぐことによって真のビリオネアでありたいと思っている。


2007年2月21日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎



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