何だこの辞め方は!「職を賭して」なんて決意を表明してわずか3日じゃないか。
所信表明演説の直後に辞めるなんて前代未聞だ、代表質問はどうするのだ?自ら史上最悪の首相に成り下がった。
実は私のところには2日前、首相官邸筋から辞めさせるタイミングを計っているという情報は入っていた。私に具体的な国対の手法についての相談があったので順序を探っている最中だったのだろう。
今日の朝、元党幹部から首相辞意の話を聞いたとき「そんな順序は聞いたことが無い」と思わず言ってしまった。
私が沖縄に向かう高村防衛大臣と羽田貴賓室で話し、新幹線で岡田克也民主党副代表と話した内容も極めてシビアな政局についてであった。
このタイミングに多くの人間が驚きを隠せないはずだ。
全く美しくない辞め方だ。
辞めるべき時にしがみつき、仕事のスケジュールが整ったところでいきなり辞める安倍晋三という男を首相に担いだ政治にあらためて失望している。
私は昨年、安倍晋三首相誕生のときに一年持たないと予言したが、まさしくそのとおりになってしまった。
もはや思い出すのも難しいが、首相になるに至った安倍人気なるものは一体何だったのか?
当時、外交を全く知らないおぼっちゃん政治家安倍晋三が拉致問題についてアホみたいな強気発言を繰り返したのが発端だ。
あれを「毅然たる態度を失わない力強い政治家」とマスコミが持ち上げてしまったのだ。
更にノウテンキな小泉首相がいきなり自民党幹事長に抜擢してしまった。
それからポスト小泉として内閣官房長官を務め、首相となってしまったわけだがこれらの要職に何の憂いも無く就いていたことについて今寒気を感じる。
日本国民もやっと目が覚めたと思うが、この一年は決して短くはなかった。
「侍は志を持たないといけない」
「美しい国づくり内閣」
「戦後レジームからの脱却」
「ホワイトカラーエグゼンプション」
色々わけのわからんことをのたまっていたが、結局何もしていないまま辞めることになったこの首相を国民は忘れてはいけない。
次の首相にはたっぷり仕事をさせなければいけないだろう。
2007年9月12日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎