糸山政経塾の解散後わずかな時間しか経っていないにもかかわらず、早くも再興の話が舞い込む。「日本のためにできることを新たに思考するため」という理由が抽象的であったからか人々の解釈は様々だったようだ。
もう少し丁寧に説明しようと思う。
私は、日本一受講料が高額である糸山政経塾で50回(5年)に及ぶ講義を行なってきた。塾卒業生は100名を超え、塾友・塾生・サロン生を含めると常に300名を超える大所帯を率いていたのだ。
国会議員になった者、株式上場を果たした者など華々しい成果を上げる塾生が大勢でる一方で、糸山政経塾塾生の肩書きを利用し慢心ともいうべき行動をとる者が少数であるが確認された。
私の講義は私の経験に基づく具体的なものである、外で話せないような実名やエピソードが山盛りなのだ。
塾長と塾生の高度な師弟関係がなければ成り立たない。
多くの塾生は政治経済の現場で正しく私の教えを実践している、当然私の門下生であることをアピールすることも許している。そうやって濃密な師弟関係が構築されていくのだ。
師弟関係といえば相撲部屋の親方と力士というものがある。
伝統ある時津風部屋で新弟子の力士が暴行を受けて死亡するという事件が起きた。神聖な日本の国技で17歳という若い命が失われたことに深い悲しみを感じている。
相撲界も人が増えるほど師弟関係を履き違える者が出てしまうのだろう。
高砂部屋のように甘すぎるのも、時津風部屋のように厳しすぎるのも真の師弟関係とは言えない。
糸山政経塾も厳しい規約を設けているが細かい政治活動・経済活動まで捕捉することはできない、多くの弟子との師弟関係の構築は非常に難しいものだと思う。
真剣勝負で講義を行なう糸山政経塾としては、問題を感じたときに一旦退くことが肝要だと考えたのだ。
高額受講料が惜しいと言ったひとがいたが、お金など惜しいわけがない。
ご理解いただけただろうか?
大学の総長講演の依頼を受けている。
若者へ私の経験を聞かせてやりたい気持ちはある。
しかし私の講演は無理やり聞かせるものではない、政経塾塾生や各方面からの高額オファーを断っているのだから若者には私の言葉を自らのものとする気迫がほしい。
若者への教育であっても真の師弟関係が必要であることに変わりはない。
余談だが、同様の理由で信頼関係を構築していないマスコミに喋ることはなにもないので取材の申込は一切控えてもらいたい。
2007年10月4日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎