自民党と民主党の党首会談で、両党の大連立協議を持ち帰った民主の小沢一郎代表が混乱の責任をとって辞めると言い出した。
民主党は「辞めてほしくない」「重大な危機」などと騒ぎ、小沢代表にすがり、小沢代表は仕方がないと辞意を撤回した。
「民主党に政権担当能力は無い」といっている人間に党首をお願いしなければならない民主党とは一体何なのだろうか?
私に言わせれば全部まとめて茶番と言いたい。
小沢代表が党を割って出ると脅して翻弄しているようにみえるが、小沢代表自身も今回の防衛省の一件では脅しをかけられている側だろう。
防衛利権につながる旧田中派(当時の金丸防衛庁長官の子分)は与野党に散らばっているが、皆一様に震えている。
疑惑の暴露合戦が始まらないように注意しながら立ち回っているだけなのだ。
日本のドンを気取る方々の仕掛けだという報道まで出てきているが、国会議員が右往左往している永田町の様子が目に浮かぶ。
何十年来の友人であり同い年の小沢代表の性格は私がよく知っている。
新進党を解党したときもそうであったが、自分なりに格好がつかないとダメな人なのだ。決断(独断)こそ政治家の仕事と信じて疑わないところは昔から全く変わっていない。
民主党はわがままな小沢代表を追い出して、参院勢力減でねじれ解消となったとしても新しい党首をたてるべきだったと思っている。
政治家の勇気の無さは有権者が一番嫌うものなのだ。
混迷の中で余裕を失った政治家の情けなさは見るに耐えない。
何百人もの国会議員が国益を考えることを止めてしまい、保身と虚勢が混ざり合った私益の追求に走り回っている。
自民党の総裁選びのゴタゴタもそうであったがとにかく時間がかかりすぎる、与野党そろってどれだけ国会を停滞させたら気が済むのだ。
テロ対策は言うに及ばず、年金関係法案・被災者関係法案・政治資金関係法案など休んでいる暇などない。
更に言えば、景気対策も忘れている。今、原油高・円高・サブプライムローンについて議論する者が一人もいないのはどういうことだ。
日本の意思決定を担う政治に権力闘争は当然あるだろう。
しかし国益を守るには正しく早い意思決定が必要なのだ、権力闘争はもっとシンプルであってほしい。
「口べたな東北かたぎ」では済まされないと言っておこう。
2007年11月7日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎