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2008.8.13
オリンピックボケの日本人に告ぐ
日本経済の現状から目をそらすな

誤解の無いように言っておくが私はスポーツをこよなく愛している人間だ。
オリンピックの基本原則に賛同しているし、かつての教え子たちが代表選手として北京で戦っている。

しかし敢えて言いたい。
物価高騰で消費が冷え込み不況で食っていけない!と騒いでいた人々は、どうしてのんきにオリンピックTV観戦ができるのか?
デモ行進までしていた人々が、金メダリストにわざとらしく電話する福田首相に拍手を送っている。
日本経済を金メダルで救えないことは誰でも分かることなのに、福田首相の経済無策を批判するものがいなくなってしまったのだ。
マスコミの煽りに見事乗せられてオリンピックの結果に一喜一憂する日本国民は政治的、経済的無関心に陥っている
補正予算編成の見通しや原油価格が22%も下落している事実を深く理解していないようでは消費行動に変化がでるはずがない。
4−6月期GDPがマイナス成長となったが7−9月期も景気悪化を示すようなら国民のマインド自体に責任があることになる。

北京オリンピック開催中、日経平均はおろか上海・香港・韓国・台湾・シンガポールなどアジア株全面安となっている。
オリンピックで騒いでいる間にも中国経済先行き不安は増幅しているのだ。
オリンピックを全く見るなとは言わないが、今日本人にとって国内経済対策のプライオリティこそ最も高いものだと断言する。

オリンピック日本代表選手にも一言いっておこう。
最近の若い選手はレースを楽しみたいなどと言うのが流行のようだが、何が何でも結果を出せと言いたい。
JOC(日本オリンピック委員会)は国から莫大な国庫補助金を受けている。
オリンピックは遊びではないのだ、不況に喘ぐ日本国民の血税が投入されているからには結果を出さねばならない。
選手がお金や引退後のキャリアを心配せずに競技に集中できるのは日本国民の力に依っているということを考えれば、重いプレッシャーがかかって当たり前なのだ。
選手諸君にはそのプレッシャーを大いに感じたうえで勝利をつかんでほしい。

オリンピックはまだ数日残しているが、日本人はオリンピック後の中国経済に驚愕することなく、日本経済の小さな変化から自らの行動を大きくしていかねばならない。


2008年8月13日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎



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